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鉄道無線(列車無線)とは?
乗務員と運転指令所などが情報提供や状況報告の連絡をするために用いられる通信機のことです。 特に災害や事故発生の際には頻繁に通信が交わされ、列車を運行するには欠かせないものです。
無線には「アナログ無線(従来の方式)」と「デジタル無線(最新の方式)」があります。
個人で無線を聞くことができるのは「アナログ無線」を使用している路線に限られます。
続々とアナログ無線からデジタル無線に移行
最近では、アナログ無線からデジタル無線に切り替わっている鉄道会社も増えています。
無線を聞く上で「アナログ無線」と「デジタル無線」の違いは次の通りです。
- アナログ無線は、周波数さえ合わせれば聞ける。
- デジタル無線は、パスワードがかかった電波を飛ばすため、普通に周波数を合わせても聞けない。(鉄道会社が使う専用の機器が必要)
※西武鉄道では、2022年に行われたデジタル化に伴い、列車無線を聞くことはできなくなりましたが、入換無線は引き続き傍受可能です。
無線の基本情報
無線に関する簡単な基本情報についてご紹介します。
「受信機」を購入すれば無線が聴ける
無線を聴くには、受信機とアンテナが必要です。
- 受信機は、電波を受信する機能があります。
- 無線機は、電波を送信する機能と受信する機能があります。
無線の内容を聴くだけであれば、無線機は必要なく、受信機があればOKです。
(無線機を所有するには無線免許が必要です。)
受信機を購入するなら持ち運びができるハンディ機(小さいタイプ)がいいでしょう。
平均的な価格は2~3万円前後ですが、安いものだと1万円前後で購入できます。
基本的に受信機を買えばアンテナも付いてくるのでアンテナを別途買う必要はないでしょう。
受信機はそれぞれ聞ける帯が決まっています。
帯には、50MHz帯/144MHz帯/430MHz帯/1200MHz帯などがあります。
それぞれの帯に適した用途があるのですが、鉄道無線は主に144MHz帯と430MHz帯が使われます。
そこで受信機を買うには、144MHz帯と430MHz帯が受信できるものを買いましょう。
また、列車無線は空線信号という信号が常に出ています。
「列車無線を聞くと“通話の無い時は”常に耳障りな音が流れている」のです。
この音を無音にする空線(信号)キャンセラーという機能が付いた受信機が販売されています。
列車無線を聞くなら空線キャンセラー機能が付いたものを買いましょう。
鉄道無線を聞くための受信機の必須機能
鉄道無線を聞くなら、
- 空線キャンセラー付き
- 「144MHz帯」と「430MHz帯」が受信できる
上記2つの条件に当てはまる受信機を購入しましょう。
おすすめの受信機「icom IC-R6」
私は、以下の「icom IC-R6」受信機を愛用しています。(車用とカバン用に2台買いました!)
- 鉄道用の周波数があらかじめ登録されています。
- 空線信号のキャンセラー機能が搭載されています。
初心者に扱いやすい機種として有名なものです。
どれを購入すればいいか分からない!という方は「icom IC-R6」をおすすめします。
無線にも法律がある・・・!
無線には電波法という立派な法律があります。
これに違反すると、罰金や懲役などの罰則があります。詳しいことは省略しますが、一例を出すと「無線で聴いた内容は他に漏らさない」ということです。
聴いた内容を他人に教えたり、ネットなどに書き込むと電波法に違反するので気をつけましょう。
西武線の周波数を教えて!
※2022年に行われたデジタル化に伴い、運転指令と乗務員間のやり取りをする列車無線は聞くことができなくなりました。入換や係員同士の無線は、引き続き聴くことができます。
残念ながら周波数については一切お答えできません。
GoogleやYahoo!などの検索サイトで「西武鉄道 周波数」と検索すればヒットするのでご自身で探してみて下さい。
また、周波数の一覧が載ってるる本も書店などで売っているので一冊持っておくのも良いでしょう。 列車無線はもちろん、航空無線、警察無線、防災無線、さらにはファーストフード店ドライブスルーの周波数など様々な周波数が載っています。