メットライフドーム(西武ドーム)の大規模改修工事により、新たにトレイン広場が誕生することが発表されてから数か月が経過しました。トレイン広場には西武鉄道で活躍していた車両を1両設置することが話題となっていましたが、この度、展示車両が新101系1261Fの運転台付き車両「クハ1262号車」に決定しました。
2021年春の完成を前に、クハ1262号車の搬入作業が行われましたので、その様子をご紹介いたします。
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新101系1261F「クハ1262号車」陸送で横瀬から西武ドームへ
2020年12月18日(金)
1261Fの廃車後、横瀬車両基地に置かれていたクハ1262号車の西武ドームへの搬入作業が、深夜から未明にかけて行われました。
横瀬から西武ドームまでの輸送は、車両をトレーラーに乗せて運ぶ陸送方式となりました。
これは、車両を線路から陸に下すための作業が横瀬車両基地でしかできないためです。(仮に、西武球場前まで1262号車を他車で牽引輸送したとしても、西武球場前では線路から陸に下すための作業スペースがありません。)
大幅に迂回して輸送時間は4時間半
通常、自動車で横瀬から西武球場前まで行く場合には、国道299号~国道463号~県道55号という感じに行くことができます。
しかし、鉄道車両が乗った大型トレーラーでは、国道299号(横瀬~飯能)のカーブが多く続く区間や正丸トンネル内を通過することが不可能なため、寄居・東松山・川越方面へと大きく迂回をして輸送が行われます。
22時50分頃、多くの作業員の誘導により大型トレーラーに乗せられた新101系1261F「クハ1262号車」が横瀬車両基地を出発しました。
道幅の狭い区間やカーブが続く区間では、対向車を停止させ、2車線を使って輸送されていきます。
西武ドームに到着した新101系1261F「クハ1262号車」
西武ドーム(西武球場前)に到着したのは、横瀬を出発してから4時間半後の3時20分頃。
搬入位置ではトレーラーの転回ができないため、入り口からバック走行で所定位置まで進んでいきます。
無事に搬入作業が終わりました。
今後、クハ1262号車は、展示用のオリジナルラッピングが施され、2021年春のトレイン広場完成とともにお披露目されます。
動画版:新101系1261F「クハ1262号車」の様子
YouTubeに陸送を追いかけた記録をアップロードしました。
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