西武山口線(西武球場前~西武遊園地)で活躍している8500系レオライナーは、ゴムタイヤで走行路を走る新都市交通システムです。
鉄でできた線路を走る一般的な鉄道と異なるため、4年に一度行われる定期検査の際には、車両1両ごとにトラックに積載されて武蔵丘車両検修場まで陸送という形で回送されています。
この陸送の様子を毎年のように撮影しておりますが、今年2020年もレオライナーの入場陸送が行われましたのでご紹介いたします。
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8500系レオライナー 8521F(V3編成)武蔵丘車両検修場 入場陸送
レオライナーが所属する山口車両基地から武蔵丘車両検修場までの陸送は2日間に渡って行われます。
レオライナー入場陸送1日目
2020年12月10日(木)
陸送1日目は、4両編成のうちの2両(8524・8523)が運び出されました。
現在、西武球場前駅前ではメットライフドーム(西武ドーム)広場周辺の改修工事が行われています。多くの工事車両が頻繁に出入りを繰り返す中、レオライナーを乗せたトラックが広場へ姿を現しました。
広場の工事が終わる頃に戻ってくるであろうと思われるレオライナー。
改修工事完了後の広場には、トレイン広場と題して、西武鉄道で活躍した車両が1両展示されることが発表されています。果たして、どのような車両が搬入されてくるのか、レオライナー出場時に2車種の対面はあるのか、楽しみなところです。
西武球場前の広場を抜けると一般道へと続きます。
今回の撮影では、今までの経験から、トラック単体を撮影するだけでは面白くないことが分かったので、陸送が映える風景写真を撮影することを目標に追いかけてみました。
上の写真は、所沢市と入間市の県境で撮影しています。写真には写っていませんがトラックの左横に「所沢市」と書かれた市境標識が設置されています。これを絡めて撮影すれば、走行していた場所が一目瞭然となる訳ですが、昼間の陸送撮影は運を味方につけないといけません。
交通量が多いので、別の車が被ってしまう確率が非常に高くなっています。今回の場合は、撮影構図を決めてカメラを構えていた場所の目の前に、信号待ちでトラックが停車したためやむを得ず場所を移動した結果、市境標識を絡めて陸送を撮影することはできませんでした。
2車線ある区間では写真の構図的に撮影しやすくはなりますが、その分、他の車が被ってしまうことがあるため、運次第ということになります。
国道299号線のおにぎり看板を入れて。
晴れていれば、ほとんどの場所で逆光になってしまい正面が黒つぶれしてしまうため、この日の曇り具合はありがたいものでした。
レオライナー入場陸送2日目
2020年12月11日(金)
陸送2日目の天気は晴れ。
順光で撮影することができるので、正に陸送日和といったところでしょう。
この日は残りの2両(8522・8521)が搬出されていきました。
一般道へ。
1日目と同じ場所、入間市と所沢市の市境。今回は、入間市の市境標識を狙って撮影しました。
交通量が多めではありますが、8522号車の陸送はほぼ狙い通りの構図。
そして本命の8521号車は、、、。
他の車が被らずに撮影することはできました。
が、すぐ後ろから他車が迫っていたために狙い通りの構図では撮影できず。残念。
そして最後は、武蔵丘の新道。
坂道の上から奥に見える山々がいい感じに色付いていて、いい感じの奥行き、自然の中を運ばれていく様子を撮影したいと思っていたのですが、やはり昼間の陸送は難しいですね。
対向車がトラック、からの長めの車列。車列が抜けた頃には、レオライナーは遥か先へ行ってしまいました。
動画版 レオライナー入場陸送2020
西武球場前駅から武蔵丘車両基地まで追っかけた際の車載動画ならびに定点動画をYouTubeにてアップロードしております。あわせてご覧ください。
過去のレオライナー陸送について
過去に公開したレオライナーの陸送に関する記事です。
上から順に
2013年の記事に関しては、輸送トラックが西武運輸時代のものとなっています。あわせてご覧ください。